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【カメラトリビア】OLYMPUS 《名前の由来》編 パート2

こんにちは、カメラレンタルのAPEX RENTALSです。

知っても人生大して得しないけど、カメラ通としては輝ける! 濃いめのトリビアをご紹介。
今回はOLYMPUSの社名の由来とカメラ製品の名前について調べてみました。
※現在カメラ製品はOMデジタルソリューションズが製造・販売しています。

OLYMPUSの由来

OLYMPUSは1919年に「株式会社 高千穂製作所」という名前でスタートしました。
高千穂とは鹿児島県と宮崎県にまたがる峰で標高1500mほどの火山です。
(創業者は鹿児島の方でした)

高千穂は日本神話ゆかりの山として有名で、古事記では神々が降り立った最初の地と言われています。
今でも山頂にはかつて神々が日本列島を創りだす際に使ったとされる鉾「天逆鉾(あまのさかほこ)」が突き刺さっています。

余談ですが、その昔この逆鉾を引っこ抜いてしまった人がいるそうです。
幕末の英雄、坂本龍馬です。
坂本龍馬は寺田屋で襲撃された後、妻のお龍さんと一緒に療養の旅でこの地を訪れています。
(この旅行は「日本初の新婚旅行」とも言われています!)

龍馬はその際に逆鉾を引き抜いてまた元に戻したそうです。
この度胸こそがまさに歴史を変える力の原動力だったのでしょう。
※今は触れることは禁じられていますので抜かないように!

さて、話が少しそれましたが「高千穂製作所」はそんな神々の山から名前をいただいたんですね。
後に、製品のブランド名として「OLYMPUS」という名前を使い始め、その後社名自体も「OLYMPUS」となりました。
「OLYMPUS」という名前はギリシャ神話で神々が住む山「オリンポス山」から来ています。
「日本から世界に通じる製品を作る」そんな気持ちを込めて日本の神々ゆかりの山から世界の神々ゆかりの山へと進出を果たしたというわけですね。

代名詞となった「PENとOM」

デジカメ時代のOLYMPUSを代表するカメラと言えば、PENOM-Dシリーズを思い浮かべる方も多い事でしょう。
この2ブランド、フィルムカメラ時代から続いているってご存じですか?

OLYMPUSはフィルム時代にレンジファインダーPEN一眼レフOMというカメラを作っていました。
レンジファインダーとは、「写ルンです」のような仕組みのファインダーのカメラです。
レンズから入ってきた光を直接ファインダーで覗く一眼レフとは異なり、レンジファインダーはレンズ付近に小窓のようなファインダーがあり、そこから覗きます。

一眼レフが主流となる前は、こういったレンジファインダー式のカメラが主流でした。

「PEN」という名前は「毎日持ち歩く筆記用具のように気軽な道具である事」という思いがこもっているようです。
実際PENはポケットサイズの小さなカメラで、それを実現する為にフィルムをハーフサイズで利用する方法が取られていました。

ハーフサイズとは、35mmフィルムを本来の露光面積の半分ずつ使用する方式です。

縦の構図になってしまいますが、フィルムを半分ずつ使用するので通常の2倍の枚数が撮れます。
当時はフィルム代にもお金がかかっていたので、普通のフィルムで2倍の枚数が撮れるというのはお財布にも優しいカメラでした。

経済的かつ小型軽量なので女性でも持ちやすく、家族写真を撮りたいお父さんやお金のない学生にもぴったりのカメラ。
それこそがPENというカメラの魅力でした。

一方、OMはPENの後に登場した一眼レフカメラでした。(実機写真がないのでイラストで失礼!)

「宇宙からバクテリアまで、あらゆるものを撮影できるカメラ」
そんなカメラを目指して開発されたOLYMPUSの一眼レフ。

元々は「M」という名前のカメラシステムとして登場したのですが、カメラ業界のキングであるライカも「M」マウントカメラを作っていた為、名前が被ってしまう事からOLYMPUSの頭文字「O」を足した「OM」という名前になったようです。

当時の一番レフは「大きい、重い、シャッター音がうるさい」と言われており、Nikonの一眼レフが1.4キロ近くあった中で、「OM」は小型軽量を目指し、体積も重量も従来の一眼レフの半分程度という世界最小最軽量一眼レフカメラに仕上げたのです。(重量なんと約700g!本当に半分!)

これによって、長時間にわたり重たいカメラを何台も担がなくてはいけなかったプロカメラマンを助け、また大衆機としてもアマチュアカメラマン達から人気だったようです。

現代に続くOLYMPUSの「小型軽量で大衆からもプロからも愛されるカメラ」はフィルム時代からの精神であったことがよく分かります。

そのDNAはもちろんデジタル時代にも受け継がれました。

デジタルで蘇った「PENとOM-D」

さて、ここまでフィルムカメラ時代のおさらいをしたらもうお分かりですね。
現在のPENOM-Dはフィルム時代のPENOMのDigital版です。

どちらもミラーレスカメラですが、そのデザインはそれぞれ「レンジファインダーのPEN」「一眼レフのOM」の形状を模しているのがお分かりでしょうか。

そして、OLYMPUSは他社がAPS-Cやフルサイズ等の大型センサーを採用する中、マイクロフォーサーズという小さなセンサーで小型軽量を貫き、大型センサーに負けない高画質なカメラを作ってきました。

この辺りもフィルム時代にハーフサイズカメラや小型軽量一眼レフで勝負に挑んだOLYMPUSらしさを感じます。

まとめ

いかがだったでしょう。
カメラ業界苦境の中、OLYMPUSは2020年にカメラ部門を売却してしまいました。
2019年に創業100年を迎えた矢先の事でした。

現在カメラ部門は、OMデジタルソリューションズという会社となりOLYMPUS時代のカメラや交換レンズを継続して開発・販売しています。

しばらくはOLYMPUSブランドで製品を販売してくれていましたが、2021年には「OM SYSTEM」というブランドに変更となるアナウンスが発表されました。
これからのカメラにOLYMPUSの名は入らないのでしょうか。

スマホの台頭によりカメラメーカーにとっては厳しい時代になってきましたね。

それでも「OMデジタルソリューションズ(略すとOM-Dですね)」そして「OM SYSTEM」

「OM」という名前と共にOLYMPUSのDNAは受け継がれていくことでしょう。
「OM」の「O」はOLYMPUSの「O」なのですから!

ABOUT ME
Coyote
テレビCMの元オフラインエディター。 映像機材のレンタル屋さんとして、映像に関する事はプロであれ!を信条に出来ることは何でも取り組んでます。 PENTAXを愛用して15年。 低シェア故に輝ける周りと被らない個性が大好き!
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