交換レンズ

テレコンバーター MC-20とM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROで1200mmの超望遠撮影を楽しもう


MC-14の発売から早4年半。
待望の2倍テレコン「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」が2019年6月に発売されました。
レンタルでも人気の品のため、わざわざご紹介するまでもないかもしれませんが、わたくし自身も動物園に繰り出して撮影してまいりました。
今回使った機材はこちら(クリックでレンタルページへ)

M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20


OM-D E-M1 Mark II


M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO

おなじみ多摩動物公園のフレンズの皆さん

さっそく写真をご覧ください。25%縮小のみでノー加工です。
どれも最低7m程度は離れて撮影しています。
1200mmというのは、そのくらい離れないとまともにフレーム内に収まらないからです(笑)
多摩動物公園は比較的広めの敷地で、動物たちもゆったりとしたスペースで暮らしていますが、それでも先に言ってしまいますが、動物園での撮影では1200mmは必要ないですね!!









撮影して感じた点、気になった点

・ボケについては最小の絞り値がF8(元々のF4から2段暗くなります)ということもあり、そこまできれいではないかなと思います。
・E-M1 Mark IIは初めて使いましたが、バッテリーが大きめで1個で半日以上は余裕で撮影できそうなほどでした。
・バッテリーを複数個積みたいからではなく、大型レンズだとグリップが短すぎて持ちづらいため、持ちやすくするために縦グリップが欲しいと強く思いました
・1200mmでも5軸シンクロ手ぶれ補正の効きは最高に素晴らしく、シャッター半押し状態だとフレーミングが容易でした。
半押し中じゃないとそこそこ揺れます。
・カメラレンズ合計で2.2kgくらいですが、重量バランスが良いためか重さはさほど気になりませんでした。
それでも上に向けて構えているとさすがにぷるぷるしました。
あとグリップする右手が痛い。
・解像感については、ドンピシャだったときは良いと思いますが、わたくしがへたくそなだけかもしれませんが、フォーカスが思ったところに行かず四苦八苦しました。
つまり1回の試用じゃ評価が難しいですね。
これなんかほんとひどい…

フォーカスリミットを駆使しても周辺に何かあるとそちらにフォーカスが行ってしまうことが頻発したため(動物園だと特に檻、金網など)、半分くらいマニュアルフォーカスで撮りました。
今回珍しくフルオートでの撮影でしたので、それが災いしたのかもしれません。
フォーカスエリアなど適切に判断して設定するべきでした。
MFについては上のオランウータンの写真がわかりやすい例です。
MFだから難しかった、ということは一切なく、オリンパスのレンズはAF/MFをすぐに切り替えられるマニュアルフォーカスクラッチ機構があるため、超便利&快適でした。
MFは久々だったので写りが心配でしたが、たまにはいいですね、楽しんで撮影できました。
・フォーカススピードについては速いので通常の使用では気になることはないでしょう。

1200mmはもっと広い場所での撮影で

超望遠撮影は斬新で楽しいのは間違いありませんが、先にも書いた通り、動物園では1200mmは不要だと思いました。
わざわざ距離をとらないとフレーム内に収まらないときも多く、そうでないときもあるのですが、一般的には600mmもあれば十分かなと…つまり今回の場合、テレコン外して撮影すればよかったわけですね。
特殊な撮影をしないならMC-20は40-150mmPROと組み合すほうが活用しやすいのではないでしょうか?
300mmPROと使う場合は、モータースポーツ、野鳥、昆虫、航空機、月などで活用するのが良いのかもしれません。
以上、ご参考になれば幸いです

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