ミラーレス

ソニーのミラーレス一眼「αシリーズ」 選び方と違いについて

ソニーといえば、『Cyber-shot』のブランドでデジタルカメラ界では人気のモデルを多数開発してきた実績があり、カメラメーカーの中では一速くフルサイズミラーレスを開発。
毎年行われている量販店の売上集計をもとにしたBCNアワードでは、ミラーレス機として今まで強かったオリンパスを抜いて、第2位を記録。(2020年現在)デザイン性や機能の高さから、人気の高い製品ということは皆さんも承知のことでしょう。

ソニーが一番はじめにフルサイズミラーレスを発売したのが2013年に発売されたα7・α7Rです(当時フルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラは世界初)もともとはコニカミノルタの技術をソニーが継承し、αシリーズとして一眼レフを発売していたソニーでしたが、2013年と早い段階からフルサイズミラーレスに着目していたのはソニーだけでした。

キヤノンのフルサイズミラーレスEOS Rが出たのが2018年ですから、ソニーの技術力の高さが伺えます。

α7シリーズの違い

2020年現在、ソニーのカメラのラインナップはミラーレスが主流となっています。他メーカが一眼レフカメラの新製品を発売する中、ソニーはミラーレスだけに注力してきました。

ソニーα7シリーズは、大きく分けると4つに分けられます。

α7(II/III/IV)

大衆向けのスタンダードフルサイズモデル。
2003年に発売されたα7から進化を続けて2018年に発売されたα7 IIIは完成度の高さから現在でも人気のある人気のモデルです。2021年には待望のα7 IVが発売、いまやカメラ業界の最前線を牽引するカメラとなりました。


α7R(II/III/IV)

「現実(Reality)」「Resolution(高解像)」を追求した高画素、高解像度モデル。
最新モデルのα7R IVでは、有効画素数6100万画素にまで進化。この高解像を生かした細かな描写で、風景写真や動体の写真に向いています。また、α7R IVはAF性能と最大感度も向上したことで、動画撮影機としても人気が高いモデルです。

※執筆時、α7RIVの画素数を間違えて明記しておりました。お詫びして訂正いたします。



α7S(II/III)

「感度(Sensitivity)」を意味する高感度(広ダイナミックレンジ)モデル。
有効画素数を抑えるかわりに、最大感度を102400まで押し上げた(拡張時409600)真夜中の明かりが少ない場所でも、昼間に撮ったかのように明るく、低ノイズの精細な撮影をすることが可能。主に動画用として使われ、最新のα7S IIIでは4:2:2 10bitの4K 120fpsでの撮影にも対応し、より低ノイズな撮影が可能になりました。



α7C

α7IIIの性能をそのままに、サイズを大幅に小さくしたコンパクトな1台。光学式ボディ内手ブレ補正を搭載した機種の中では世界最小のフルサイズミラーレスです。

α9(II)

連射性能と高速処理を求めたフラッグシップモデル。プロ向け

ソニーのフルサイズミラーレスは大まかこの4種に分けられるわけですが、α9がプロ向けフラッグシップという割には、他のモデルが進化しすぎてしまったがために、他社のフラッグシップモデルと比べると一目置かれない印象です。

α1

「THE ONE」新次元へと進化を追求したアルファシリーズ史上最高モデル。有効画素数5010万画素、最高約30コマ/秒のブラックアウトフリーの高速連写性能。8K 30pの最高画質で動画撮影も可能。まさに全てにおいてトップに君臨するミラーレス一眼と言えます。

APS-Cミラーレスの違い

フルサイズほどのガチカメラはあまり使いたくはないけど、いい写真が撮ってみたい。ちょっといいカメラが使ってみたい。そんな方にはソニーのα6000シリーズがおすすめです。センサーサイズはAPS-C。フルサイズに比べて小さいため、ボディもフルサイズに比べて小さいものが多いです。その中でもα6000シリーズは初心者にも扱いやすく、スチルや動画にも特化したラインナップが揃っています。

α6000シリーズの系統

α6500/α6600(フラッグシップモデル)

動画にも特化したボディ内手ブレ補正を搭載した上位モデルです。
α6600は自撮りもできる可変式のチルト液晶モニターを搭載、バッテリー容量もアップし、より動画が撮りやすいように進化しました。動きある被写体に対して、フォーカスをとる「リアルタイム瞳AF」の精度や速度、追従性においてとても評価が高いモデルです。


α6400(ミドルレンジモデル)

上位モデルからボディ内手ブレ補正などの機能を覗いてコストダウン。機能と価格のバランスがいいモデルです。

α6100(エントリーモデル)

α6400より写真性能が少し劣るが、ボディの性質などでコストダウンを図ったエントリーモデル。軽量なので女性にもおすすめ。

ソニーのAPS-C機は名称が少しややこしい。
APEXレンタルではフラッグシップモデルのα6500とα6600の取り扱いがあります。
マウントはフルサイズと同じEマウントなので、同じレンズが使えます。もちろんセンサーサイズの違いはあるので35mm換算で計算したうえでレンズを選びましょう。

ソニーのカメラはレンズも豊富!

長年ミラーレス機を発売してきただけあって、Eマウントレンズは種類も豊富です。フルサイズ用とAPS-C用として用途は別れているものがありますが、広角から望遠まで幅広くカバーされています。

Eマウントレンズのフルサイズ用とAPS-C用の見分け方

ソニーのEマウントレンズの名称には、『FE 16-35mm F2.8 GM』や『E 16-55mm F2.8 G』など、頭にFEやEと必ず書いてあります。

FE=フルサイズのEマウントレンズ
E=APS-C専用のEマウントレンズ

意味はこの通りです。どちらもEマウントなのでαシリーズ全てに装着することはできますが、イメージサークル(レンズから入ってくる被写体の像)の大きさに違いがあるので、Eレンズをフルサイズで使ってしまうと、イメージサークルが小さすぎて四隅に影が映る(ケラレ)減少が発生してしまいますので、ご注意を。

ソニーのカメラはどういう人に向いてる?

・夜景撮影や動画を撮りたい人
・軽くて持ち運びしやすく、かつ性能も妥協したくない人
・手頃な価格帯のカメラが欲しい人
・ソニーのデザインが好きな人
・APS-Cもフルサイズも、レンズ資産を使いまわしたい人

ソニーのミラーレス一眼カメラはその性能の高さでプロの写真家にも愛好されるほどの人気があります。自分の表現したい形にあわせて選べるボディ。そしてレンズの種類の豊富さも魅力のひとつ。αシリーズを手にとって、写真撮影をしてみませんか?

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