映像音響周辺機器

ビデオスイッチャーRoland V-8HD開封レビュー

本日はいつもの中の人ではなく、Roland製品大好きな四谷店の店長の記事になります。
久しぶりに未開封の商品が四谷店にやってきました!

HDMI入力が驚異の8入力、3出力!更に液晶付き!
モンスター級ビデオミキサーV-8HDの開封レビューをお届けします。

e-Sports用ビデオミキサーならコレが鉄板

PinPが2系統と多彩な映像演出が可能

多機能でありながら軽量コンパクト

正直なところ、HDMIが8入力もある意味がよく分からず、導入検討をしてる会議で

「どっちかと言うと要らないんじゃないですかね・・・」

と言ったのは私です。そんな私ですが、入荷して触ってみたところ

「なんて素晴らしい機種なんだ!」

と手のひらを盛大に返しております。
さぁ手のひらを返したポイントをどんどんご紹介していきましょう!

V-8HDのターゲットと特徴的な機能

Roland製品は似たような商品に見える様々なビデオミキサーがあります。
しかし、似ているようでどの商品もターゲットが明確に違います。

分かりやすい部分ですと、VJなどイベント演出に使いそうなミキサーにはエフェクトが多数搭載されており、またセミナーや配信などどちらかというと硬めのシーンで使う事が多いミキサーにはスプリットやPinPが的確に配置されていたりします。

このミキサーはこんな人に使って欲しい!という明確なメッセージがボタンの配置や仕様に込められていていつも惚れ惚れしちゃいます。

実際に使う現場で「あーこういう機能欲しいなー」「こういう操作感だと導線スムーズだよなー」というポイントをもう分かりやすくドンと盛り込んでくる素晴らしさ。
今回のV-8HDだと説明書の画像にも使われていますが『e-Sports大会向け』の仕様になっています。うちのスタッフが言ってたのは囲碁とか将棋の配信にも向いてますね!

入力端子から見える狙い

なんでわざわざHDMIに統一したのかなぁとイメージを膨らませてみました。
単純に入力の多い現場用であればSDIの方が取り回しがいいはずです。
そんな中でHDMIに統一したのは、恐らくゲーム機の入力が容易になる事を想定したのではないかと思います。

合わせて本機はHDMI7/8共にスケーラー搭載。意外と2端子以上にスケーラー搭載しているビデオミキサーは少ないんです。スケーラーが入っているという事は、解像度の違うPCを2台つなげる仕様です。ゲーム機以外にもパソコンやスマートフォンのゲームを投影することもあるでしょうから、かゆいところにしっかり手が届く仕様です。

アウトプットはPGM/PVW/MENUの3出力が初期設定です。

PGMはメイン出力で、PVWはスタンバイ中の映像です。
本機はモニター搭載なので外部モニターは無くてもいいんですが、小さいので大きい画面でしっかり確認したいときはMENUとモニターを接続して使用可能です。

またそれぞれ変更も出来るので同じ映像を3分配といった使い方も可能です。

特徴的な機能

ここで注目して欲しいのが2つのPinPダイヤル
これがあるのは(恐らく一般的な普及機では)V-8HDだけだと思います。

2つのPinPを独立して調整できるのは素晴らしい。
まぁ一度決めてしまえばそんなに動かすことも無いんですけど、上下左右の移動と、押しながら回す事でサイズ、ズームも可能です。PVWで配置を確認してからONで出力します。

そしてこのPinPのソースは

ここで切り替え出来ます。独立したボタンが配置されてるんですよねーAUXがまだ理解出来てないんですが、PinPのソースはそれぞれ8入力からすぐに選択出来る点は、なんと言いますか無駄がない。導線がスムーズ過ぎて震えるレベルです。

あと地味な部分なんですが

ファンが横にも正面にも大きく搭載されていて長時間の使用も安心(に見えます)
これ案外大きくて、入力ソースがこれだけ多いと熱量も半端ないと思われます。
イベントの最中に熱で落ちるとか笑えないので、筐体の割に2kgと軽いのは中に十分な風通しスペースが確保されてるんじゃないかなーと思っております。

入力ソースと配置・レイアウトのサンプル

まず左上がPVW(プレビュー)です。入力2のWIDE CAMにPinPで入力5と6のプレーヤーのカメラを差し込んでます。ChallengerとChampion、AnnieとDanと書いてあるのは入力7(緑色でTELOPとなっている下段右から2番目)の緑を抜いてDSK合成している状態です。

右上のPGM(プログラム)は簡単に言うと最終出力です。
おそらく会場などで大型モニターなどに流れている想定でしょう。実際のGAME画面にプレーヤーの顔を載せています。基本はこの映像をベースに、合間で全体の雰囲気を見せるためにWIDE CAMの映像に切り替えたり、PinPの映像をM-CAM1など手元の映像に切り替えたりするなどして映像を演出していくというわけです。

TITLEは始まる前などに表示しておくロゴでしょう。これはパソコンの入力でも出来ますし、USBから事前に映像をV-8HDに登録しておく事も出来ます。

まとめ

今回は説明書をベースにご紹介したのでe-Sportsになりましたが、カメラや入力ソースが多いイベント、セミナー、ライブなどでも使いやすい柔軟さを持っていると思います。

メーカーPVでも様々なシチュエーションが掲載されておりますので是非チェックしてみてください。レンタルは以下のリンクから!

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