カメラ基礎講座

【カメラ初心者のための基礎講座】〜ISO感度について〜

今回はデジタルカメラのISO感度についてです。ISO感度は写真の質感やノイズに直接影響してきますので、撮影において重要な設定項目になります。

ISO感度の設定方法については各メーカーで変わってきます。
基本どのメーカーもオート設定になっているのが多い為、同じメーカーでも入門機とセミプロ用だと変更の仕方が少し変わってきます。
プロユーザー向けの機種の場合はISOボタンがついており、そこから直接ISO感度を変更もできます。

※例としてSONYα7ⅢとキャノンEOS Rの設定画面です。SONYはISOボタンから変更もできます。

ISO感度とは?

デジタルカメラの場合のISO感度とは、カメラのセンサーに当たる光の量を電子的に増幅させる機能です。
レンズの絞りやシャッタースピードがカメラのセンサーに当たる光の量が決め、その光の量をどれぐらいの量にするかをISO感度で決めます。
そのため、レンズの絞りやシャッタースピードが決まっている撮影のときにISO感度を変えることで適性の露出にすることができます。
よく使われるのが暗い場所で撮影をするときに、写真がブレないようISO感度を上げてシャッタースピードを速くします。

ISO感度の数値

ISO感度の数値は、50・100・200・400・800・1600・3200・6400・12800と2倍づつ増えていきます。数字が大きいほど「高感度」と表現します。

ISO感度は1つ数値が上がると1段明るくなり、逆に1つ下がると1段暗くなります。
100から200に上げると1段明るく・800から400に下げると1段暗くなります。

シャッタースピードや絞りによく似ていますが、こっちはただ倍にするか半分にするかなので覚えやすいかもしれません。

余談ですが、フィルム にもISO感度はあります。
これは各フィルムメーカーでフィルムの感度にばらつきが出ないように、国際標準化機構(ISO)で感度を決めたのが始まりです。
フィルム自体にISO感度が決まっており、100や1600などがありました。
デジタルカメラとの違いは、そのフィルムを使い終わるまでISO感度が変えれない事です。
ただフィルムでも現像時に1段程度であればISO感度の増減はできました。

ISO感度のメリット

手振れ防止効果があります。
前で説明したようにISO感度は光の量を増減させることができます。
なので暗いところでもシャッタースピードを早くする事ができるので、手振れ防止に効果的面です。
ここについては、以前書きました基礎知識のシャッタースピードについてを見てください。

ISO感度の数値

ISO感度は機種ごとに設定できるISO感度に限度があり、最近だとα7SⅢでISO感度80-102400までと高感度のカメラが発売されてます。高感度で有名なメーカのPENTAXからはK-1ⅡがISO感度は100-819200と他のカメラとの差が大きいです。

このISO感度に関しては色んなメーカーが高感度に強い機種を発売しています。
現在発売されているカメラの中でも多いのがISO感度100-52100なので上で紹介した2機種は高感度のカメラとなります。

SONY α7ⅢとキャノンEOS Kiss X9iのISO感度の最大設定値です。

ノイズについて

ここまで来ると高感度で撮影ができれば、シャッタースピードなんて関係ないと考える人も居るとは思います。

ですが、高感度で撮影すると出てくるのがノイズです。
ノイズはISO感度が高くなると出てきてどんどん荒くなってきます。最近のカメラだと出にくくはなってきましたが、それでもISO3200あたりまでと個人的には思います。
このノイズに関しては個人での主観や被写体によってどこまでが許容範囲かはまた変わってきます。
下の写真はNikon Z7にてISO64と25600の比較をしており、背景の柱部分や被写体に
ノイズがのっているのがわかると思います。

拡大して見るとよくわかります。ノイズがのることで、昔のフィルムっぽさを表現することもできます。

あえてノイズを出してストリートの荒々しさを表せたりするので自分がどんな写真を撮りたいかによって変えていくと写真がより一層面白くなります。

まとめ

今回説明をしましたISO感度ですが、よく撮影中の困った時に活躍してくれます。
夜の撮影や、明るい時に開放で撮りたい時にISO感度を変えることでやりたいことがもっとできるようになります。

写真の基礎がわかってくれば、一眼レフやミラーレスの楽しさがわかってきますよ!

ABOUT ME
カモメ
APEXレンタルで機材担当をしています。カメラが大好きで、たまに散歩をしながら写真を撮っている人です。業務では機材全般を扱っています。
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