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CFexpressってどんな規格? SDカードに変わる次世代規格となるか?

最新のミラーレスカメラなんかには、よく「CFexpress type B対応」と書かれていたりして、SD以外のスロットが用意されいます。SDカードとは形も大きさも違うのですが、機種によってはSDとCFexpress両方装着できるスロットがついている機種もあって大変便利なんですが、そもそもCFexpressってどんな規格なのでしょう?

CFexpressは次世代の新規格メモリーカード

数あるメモリーカードの中でもCFexpressカードは読み書き速度がダントツで速い! 映像技術は年々進化しており、SD→HD→FHD→4K……そしていまは8K映像が小さなカメラでも撮れるようになり、より膨大化していくデータを高速に処理するためには、耐えうるメモリーカードが必要不可欠です。

転送速度について

各種メモリーカードの転送速度についておさらいしておきましょう。

名称SD UHS-ISD UHS-IIコンパクトフラッシュXQDカードCFexpress Type ACFexpress Type B
メディア
最高理論速度104MB/s312MB/s167MB/s400MB/s1GB/s2GB/s

メモリーカードによって最大の転送速度は変わってきます。いかにCFexpressが速いかは一目瞭然です。

CFexpressには3つのタイプがある

CFexpressの名前の後ろにはType AだとかBだとか規格が別れています。ややこしいことにType Cというのも存在するようです。一般的に販売されているのはType AとBのみなんですが、そのうちType Cもポピュラーな存在になっていくかもしれません。

CFexpress Type A

CFexpress Type AはCFexpresカードの中では最もサイズが小さく、SDメモリーカードよりも小さいです。PCIe Gen3インターフェイス、NVMeプロトコル規格によって構成され、パソコンに搭載されるSSDと同等の読み書き速度を誇ります。

登場時期:2019年
サイズ:20×28×2.8mm
PCIe Interface:Gen3、1レーン
最高理論速度:1GB/s

現在このカードを搭載できる機種はソニーのα1、FX6、FX3、FX30、α7S III、α7 IVです。CFexpress Type AのスロットはSDカードのスロットとも共有できるというのがいいところ。

裏を返せばこの規格を採用しているのがソニーのみということになります。販売しているのもソニーだけ。SDカードに置き換わりポピュラーな規格になるかはまだわかりません。メモリースティックと同じような扱いにならなければいいのですが……。

CFexpress Type B

CFexpress Type BはXQDと同一サイズのメモリーカードです。スロットも共通ですが、XQDとしては機能しません。逆もしかりですが、メーカー側がファームウェアアップデートで対応できる場合もあります。

CFexpressの前身でもあるCFastカードとXQDを受け継ぐ次世代規格として作られました。

登場時期:2016年
サイズ:38.5×29.8×3.8mm
PCIe Interface:Gen3、2レーン
最高理論速度:2GB/s

今のところ、この規格を採用するメーカーが最も多く、多くのカメラで使用されています。Type Aと比較するとこちらのほうが転送速度も早く、販売しているメーカーも多いのが特徴。容量も64GBから512GBまでが多く売られています。中には2TBを販売するメーカーも。

CFexpress Type C

CFexpressの規格を策定するCompactFlash Association(以下CFA)が構想している名刺サイズほどのメモリーカード。ほぼSSDやないか! というツッコミはさておき、この規格はまだ世には出ていません。

登場時期:不明
サイズ:54×74×4.8mm
PCIe Interface:Gen3、4レーン
最高理論速度:4GB/s

高速性能を必要とする業務用ビデオカメラなどに使われることを想定して規格されたようです。最高速度理論値は3種類の中でも一番速く、将来的には8レーン、8GB/sまでの規格化を進めているそう。

今後ストレスのない撮影環境を作るのであれば、高速転送できるCFexpressは必要不可欠! まだまだ価格も高いですが、もっと量産が進めば手頃な価格帯のCFexpressも登場するかもしれませんね。

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